こんにちは。
博多区麦野、雑餉隈にある原田ファミリー歯科です。
口は、体の状態を示す優秀なバロメーター。消化管と気道につながっており、有害(ときには有益)な細菌にとって最高の侵入経路。
なので、口のなかが不健康だと、体のほかの部分にも悪影響が及んでしまいます。
とくにチェックしてほしいのは、口臭、歯茎、舌の状態。
以下の問題に1つでも当てはまるものがある人は、内科か歯科で検査を受けられてはいかがでしょうか。
・口臭
口臭の原因がニンニクや玉ねぎにあるとは限りません。
一般的に慢性的な口臭は、口腔内が不衛生であることや喫煙を示すサイン。
でも、副鼻腔疾患、後鼻漏、胃酸の逆流、口の乾燥、口腔感染症といった口腔以外の問題で、息が臭くなることもあります。
・歯茎
理想的な歯茎はハリがあってピンク色。
そのような歯茎には後退や出血も見られません。
歯茎の出血、発赤、腫れは歯肉炎か歯周病のサイン。
歯が大きくなってきたり、長くなってきたりしたような気がするのは、歯周病で歯茎が下がっているからかもしれません。
最近は、歯周病によって一見関係なさそうな疾患(循環器疾患や糖尿病)のリスクが高まるという研究結果が増えており、一部の専門家は、その原因が歯周病に伴う歯茎の炎症にあると考えているそうです。
逆に歯茎が白いのは貧血症のサインで、白いだけでなく痛い場合は、前がん病変の白板症が疑われるそうです。
・舌
中国伝統医学において舌は、体の鏡とされてきた。舌の形、サイズ、色、質感から多様な臓器の状態が分かると信じられているため、大抵の身体検査に舌の検査が含まれています。
西洋医学も舌には一目置いている。その証拠として口や舌の乾燥は、老化に加えてシェーグレン症候群(唾液腺に影響を与える自己免疫疾患)の可能性を示すサインとされています。
また、抗うつ剤、アレルギー薬、鎮痛剤などの薬も口腔を乾燥させるので注意が必要です。
そして、頬の内側や舌に生じる口内炎。
ストレスや柑橘系の果物やトマトなどの酸性の食べものに対する過敏症、小さな傷が主な要因とはいえ、セリアック病、炎症性腸疾患、自己免疫疾患、エイズといった疾患の前兆として現れることもあるそうです。
このような疾患の診断には別途検査が必要なので、必ず医師に相談してくださいね。
定期的に歯科受診をして
お口の中から健康を目指しましょう☆
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2022.07.02