こんにちは。
博多区麦野、西鉄雑餉隈駅、桜並木駅付近にある女医の原田ファミリー歯科です!
歯周病は自覚症状がほとんどないまま進行し、気づいたときには重症化していることも珍しくない病気です。
歯周病を発症しやすい、いわゆる「歯周病予備軍」とはどのような人なのでしょうか?
歯周病という病名は「歯肉炎」と「歯周炎」の2つをあわせた総称です。
歯周病の主原因は「バイオフィルム」というバイ菌の塊です。
この塊が口内に存在するか・否かがまず大きなポイントになります。
この主原因(バイオフィルム)が存在することを前提にお話しすると、歯周病を進行させる2次的な要因は複数存在しています。
これらを大きくわけると、「全身的な要因」と「局所的な要因」の2つがあります。
「喫煙習慣のある人」「全身疾患のある人」はリスクがあると考えられます。
ただし、全身疾患については、それぞれの病気によってどのぐらい関係が深いかは異なるため、すべての病気が一様にリスクがあるわけではありません。
歯周病ともっとも関係が深い病気では「糖尿病」が代表的です。
発症するまでの期間や発症してから進行するスピードが遅いことも要因の1つです。
例えば、インフルエンザや風邪といった感染症は、ウイルスが体内に入ってから発症までが数日と短く、治るのも比較的速いのが特徴です。
一方で歯周病は、口内に細菌が入ってきても、1、2日歯を磨かなかった程度で発症することはありません。
普段から歯をきれいに磨いている人が仮に全く歯磨きをしなくなった場合、歯ぐきが腫れる初期の段階(歯肉炎)になるまでに、約3週間はかかります。
さらに、そこから本格的な歯周病(歯肉炎)に進行するのはもっと長い期間を要します。
このように、歯周病は数か月・数年かけてゆっくり進行していくのが特徴です。
歯周病の発症を防ぐうえでは、ご家庭でのセルフケアと歯科医院のケアの両方が不可欠です。どちらか一方が欠けても、歯周病の発症を防ぐことはできません。
さらに、歯周病の予防や治療では、個々の患者さんのやる気・モチベーションも非常に重要となります。
歯周病を予防しよう・治そうという意欲こそが、発症や進行を防ぐ大きなカギとなります。
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